ウィーンのアウグスティーナ教会は、ハプスブルク家の旧宮廷教会としても知られるゴシック様式のカトリック教会です。オーストリアの首都の歴史地区、ヨーゼフ広場にあり、ホーフブルク宮殿の建築群の一部を成しています。皇族の結婚式、アントニオ・カノーヴァによる記念墓碑、ハプスブルク家の人々の心臓を納めた地下聖堂で知られています。
教会の歴史
1327年、ハプスブルク家のフリードリヒ美公がアウグスチノ会の修道院を創設しました。教会の主要部分は1330年から1339年に建設され、1349年11月1日に献堂されました。ホーフブルク宮殿の拡張に伴い、教会は皇帝の居住施設に組み込まれました。1634年に宮廷教会となり、1918年の君主制終焉までその役割を担いました。
18世紀には内部にバロック様式の装飾が加えられましたが、1784〜1785年、ヨーゼフ2世の命令によりゴシック様式へと改修されました。工事は宮廷建築家ヨハン・フェルディナント・ヘッツェンドルフ・フォン・ホーエンベルクが指揮し、多くの側祭壇が撤去されました。
皇族の結婚式
1736年にはマリア・テレジアとフランツ・シュテファン・フォン・ロートリンゲン、1854年には皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と「シシィ」の愛称で知られるバイエルン公女エリーザベト、1881年には皇太子ルドルフとベルギー王女シュテファニーの結婚式が行われました。1810年にはナポレオン・ボナパルトとオーストリアのマリー・ルイーズもここで結婚しました。
ゴシック建築とカノーヴァの墓碑
教会内部は奥行きのあるゴシック空間で、高いヴォールトと比較的簡素な装飾が特徴です。重要な美術作品の一つが、マリア・テレジアの娘マリー・クリスティーネ大公女の墓碑です。イタリアの彫刻家アントニオ・カノーヴァが1798年から1805年にかけて白いカッラーラ大理石で制作しました。ピラミッド型の構成と象徴的な人物像で知られ、新古典主義の墓碑彫刻の傑作とされています。
ハプスブルク家の心臓の地下聖堂
ロレート礼拝堂には地下聖堂があり、ハプスブルク家およびハプスブルク=ロートリンゲン家の54人の心臓が銀の壺に納められています。王家の伝統では、心臓はアウグスティーナ教会、内臓はシュテファン大聖堂、遺体はカプツィーナ納骨堂に安置されました。地下聖堂の見学は通常の参拝とは別に行われ、日曜日の主ミサ後または事前予約で参加できます。
音楽と見学情報
教会は音楽の伝統でも知られています。フランツ・シューベルトはここでヘ長調ミサ曲を指揮し、アントン・ブルックナーのヘ短調ミサ曲もこの教会で初演されました。現在もカトリック教会として礼拝やコンサートが行われています。
住所:Josefsplatz, 1010 Wien, Austria。地下鉄シュテファンスプラッツ駅またはヘレンガッセ駅から徒歩でアクセスできます。公表されている開館時間は、月・水・金曜が8:00〜17:30、火・木曜が8:00〜19:30、土・日曜が9:00〜19:30です。訪問前に公式サイトで最新情報を確認してください。
訪れる価値
アウグスティーナ教会では、中世ゴシック建築、ハプスブルク家の歴史、カノーヴァの記念碑、珍しい心臓の地下聖堂を一度に知ることができます。歴史的なウィーンの宮廷文化と宗教的伝統を理解するうえで興味深い場所です。
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