ナミビアを横断する道:人影のほとんどない数百キロ
旅の中には、観光名所よりも道そのものが印象に残るものがあります。私にとってナミビアは、まさにそんな場所でした。砂漠や砂丘、ときどき現れる野生動物を想像していましたが、最も記憶に残ったのは、周囲に大地と空、そして遠くへ伸びる細い道しかない、果てしない移動の時間でした。
窓の外の景色が何時間も変わらない
最初は普通のドライブに思えました。小さな集落を出て、数軒の家を通り過ぎると、すぐに広大な土地が広がりました。舗装路は砂利道に変わり、乾いた丘や岩だらけの平原、まばらな低木が窓の外を流れていきます。
しばらくして、対向車を長い間見ていないことに気づきました。地平線に山が現れることもあれば、道が緩やかな谷へ下っていくこともあります。それでも人影はほとんどありません。道路標識も少なく、最寄りのカフェやガソリンスタンドがずっと先にあることもあります。
こうした場所では距離の感覚が変わります。地図上の100キロは短く見えても、砂利道では長い旅になります。速度を上げれば早く着くというわけではありません。路面を確認し、石を避け、突然のカーブに備える必要があります。
そこで私は、ナミビアでは道そのものが見どころになるのだと気づきました。常に脇道へ入る必要はありません。ただ走り続け、広大な景色が変わっていくのを眺めるだけでも十分なのです。

砂漠は思ったほど空っぽではなかった
砂漠と聞くと、果てしない砂と生命のない風景を想像します。しかしナミビアの景色はもっと多様でした。岩だらけの平原もあれば、干上がった川床、低い山々、まばらに立つ木々もあります。雨が降った後には、乾燥した地域が短い間だけ緑に覆われることもあります。
道路の近くでレイヨウなどの野生動物を見かけることもあります。決まった時間に現れるわけではないので、出会いは思いがけない贈り物のように感じられます。前方だけでなく周囲にも目を向ける必要があります。ただし、停車するのは安全な場所だけにし、動物には近づかないことが大切です。
光の変化も印象的でした。朝の地面は涼しげな灰色に見え、昼には金色に変わり、夕方には丘や山が赤みを帯びます。帰り道では、見覚えのある景色さえまったく違って見えることがあります。
やがて、次のカーブの先に有名な名所があるはずだと期待しなくなります。ナミビアの美しさは、一本の木、長い影、乾いた谷の上の雲、地平線の向こうへ消えていく道など、ささやかなものの中にあります。

世界の広さを実感できる場所
最も強くそう感じたのは、安全な場所に車を止めて外へ出たときでした。あまりにも広く、視線を置く場所さえ見つからないように感じました。街の騒音はなく、車の往来もほとんどありません。広大な風景の中で、風だけが音を立てているようでした。
こうした旅では、準備の大切さをすぐに実感します。長距離を走る前に給油し、水の量を確認し、携帯電話を充電して、次のガソリンスタンドの場所を調べておく必要があります。ルートによっては携帯電話の電波が不安定なので、オフライン地図が役立ちます。砂利道では路面の状態を考慮し、安全な速度で走ることも重要です。
日常の喧騒から遠く離れていることこそ、この旅を特別なものにしています。次にどこへ行くか、何を見るかを絶えず決める必要はありません。道を進み、ときどき景色を眺めるために停車し、移動そのものを旅の思い出にすればよいのです。
私の記憶に残ったナミビアは、砂丘や有名な自然の名所だけではありません。長いドライブ、車の後ろに舞う砂ぼこり、まれにすれ違う車、そして走るほど遠ざかるように感じられた地平線です。本当の冒険を感じるために、ときには走り続けるだけで十分なのです。


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