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バハイ庭園

バハイ庭園は、イスラエルのハイファにある代表的な観光名所です。カルメル山の北斜面に位置し、斜面に沿って市街地へ下る19段のテラスで構成されています。庭園の中心には金色のドームを持つバブ廟があり、ハイファを象徴する景観の一つとなっています。

左右対称の設計、手入れの行き届いた芝生、花壇、イトスギ、石段、そして市街地や地中海、ハイファ湾を見渡す眺望が魅力です。単なる公園ではなく、バハイ教徒にとっての聖地であり、バハイ世界センターの重要な一部でもあります。

カルメル山に連なる19段のテラス

テラスは山の斜面に沿って約1キロメートルにわたり階段状に連なっています。その配置は庭園の中心軸を際立たせ、バブ廟の金色のドームへと視線を導きます。最上部と最下部の高低差は約225メートルあり、自然の地形に調和した一体的な建築景観を形づくっています。

各テラスにはそれぞれ異なる小道、芝生、花壇の配置がありますが、全体は対称性によって結び付けられています。刈り込まれた低木、イトスギ、石の縁取り、整然とした道が秩序ある印象を生み出します。水と緑、幾何学的な形が山の自然な斜面と調和しています。

市街地の低い場所からは、庭園全体が山頂へ向かって伸びる姿を眺められます。上部の展望場所からは、ハイファの街並みや港、湾、地中海沿岸を広く見渡せます。

バブ廟

庭園の建築的な中心は、金色のドームを頂くバブ廟です。バブは19世紀の宗教的人物で、その教えはバハイ教の成立に先立つものでした。遺骸はハイファに移され、廟はバハイ教徒にとって特に重要な聖地となりました。

建物にはさまざまな建築伝統の要素が取り入れられています。明るい石造りの外壁、柱、アーチ状の装飾、金色のドームが緑や青空の中で際立ちます。中央のテラスに位置するため、庭園全体の視覚的な中心となっています。

信徒にとっては祈りと巡礼の場所です。バハイ教徒ではない訪問者も、規則を守れば庭園を見学し、その精神的な意味を知ることができます。聖廟の内部では、屋外のテラスより厳しい制限が設けられています。

バハイ教とは

バハイ教は19世紀のペルシアで生まれました。創始者バハオラは、人類の一体性、神の唯一性、そして世界の諸宗教に共通する精神的な基盤を説きました。偏見の克服、男女平等、教育の重要性、民族間の平和と協力も重要な原則です。

バブはバハオラに先立つ人物であり、宗教の初期史における中心的な存在とされています。そのため、ハイファのバブ廟は特別な精神的意義を持っています。ハイファとアッコにまたがるバハイ世界センターには、聖地、行政施設、庭園など、信仰の歴史に関わる場所が集まっています。

庭園の歴史

カルメル山の斜面にテラスを造る構想は、現在の庭園が完成するずっと前から進められていました。20世紀初頭、アブドル・バハはバブ廟の周辺を整備する構想を発展させました。1930年代には、低地の市街地と廟を結ぶ最初の階段が造られました。

現在のテラス群は建築家ファリボルズ・サフバによって設計され、主な建設工事は1990年から2001年にかけて行われました。急斜面、気候、灌漑、そして全体の統一感を維持することが設計上の重要な課題でした。

2008年7月、ハイファと西ガリラヤのバハイ聖地はユネスコ世界遺産に登録されました。この遺産にはハイファの庭園だけでなく、バハオラやバハイ教の歴史に関わるほかの史跡も含まれています。

植物と庭園の手入れ

庭園には、花壇、芝生、イトスギ、低木、観賞用樹木などが計画的に植えられています。植物の配置はテラスの幾何学的な形を強調し、季節を通じて調和の取れた景観を保つよう工夫されています。

このような景観を維持するには継続的な管理が必要です。庭師たちは植物の世話をし、生け垣を刈り込み、道や水景施設を整えています。定期的な手入れによって、にぎやかな都市の中でも庭園は美しく保たれています。

眺望と写真撮影

バハイ庭園は、ハイファでパノラマ写真を撮るのに適した場所の一つです。テラスは山と街を結ぶ印象的な幾何学模様を描きます。金色のドームを中央に置き、その下にドイツ人街の建物や道路を収めた構図が特に人気です。

上部の展望場所からは、港、ハイファ湾、アッコ方面の海岸線を眺められます。晴れた日には庭園の向こうに海の水平線がはっきり見えます。写真撮影では光の向きと時間帯を考慮するとよく、朝や夕方には昼より柔らかな光を期待できます。

バハイ庭園の見学

庭園はハイファ中心部にあり、公共交通機関やタクシーでアクセスできます。入口はいくつかあり、ヤフェ・ノフ通りの上部テラスやハツィオヌート通りの正面入口が利用できます。見学ルートは選んだ入口と当日に公開されている区域によって異なります。

指定された展望場所から自由に見学できる区域がある一方、ガイド付きツアーは事前予約が必要です。廟と内庭の見学時間は外側のテラスとは異なるため、訪問前に最新の規則と時間を確認してください。

肩と膝を覆う控えめな服装が求められます。道や階段は急な場所もあるため、滑りにくい歩きやすい靴がおすすめです。聖廟内部での写真撮影は禁止されていますが、屋外では規則を守れば撮影できます。

訪問に適した時期

庭園は一年の大部分で見学できますが、天候と光によって印象が変わります。春から初夏にかけては植物がみずみずしく、花壇も鮮やかです。暑い時期は気温に注意し、朝や午後遅くに訪れると比較的快適に散策できます。

雨、バハイ教の聖日、特別行事などのために一時閉鎖される場合があります。訪問前に公開状況を確認することが大切です。展望場所だけを訪れる場合でも、テラスと景色をゆっくり楽しめる時間を確保するとよいでしょう。

バハイ庭園の意義

バハイ庭園は建築、造園、精神的な歴史を一つに結び付けています。テラスはカルメル山の斜面を美しく彩るだけでなく、バハイ教の主要な聖地の一つへと続く荘厳なアプローチにもなっています。整えられた小道と対称的な植栽が、静けさと内省の雰囲気を生み出します。

現在、この庭園はハイファを代表する景観の一つとして、巡礼者と旅行者の双方を惹きつけています。独特な建築や地中海の眺望を楽しみながら、人類の一体性と平和を重視する宗教的伝統について知ることができます。

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